チンダルレ通信

チンダルレ通信

旭川市と姉妹都市である大韓民国の水原市ではそれぞれの国の行政体制、文化、教育等々を理解し

グローバルな人材を育成する目的で「旭川市・水原市 職員相互派遣研修事業」を行っております。

現在、韓国にて研修中の丸谷さんは4月から来年の3月までの派遣されます。

丸谷さんから韓国での研修の様子や、生活などをつづったレポートを毎月送っていただきますので

皆さんぜひご覧ください。

チンダルレ通信 第11号 

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※チンダルレは、水原市と旭川市の市の花である「ツツジ」のこと。2つの市をつなぐという意味で名づけてみました。


アニョハセヨ!丸谷寛子です。いよいよ帰国も間近に迫り、チンダルレ通信も最終回を迎えます。これまでご愛読いただいた皆様には感謝申し上げます。
この一年、大きな事故もなく、無事に過ごすことができて本当に良かったです。気がついたら、3月だった、というくらいあっという間で、やり残した事もたくさんあるとは思うのですが、今はただいっぱいになった思い出の充実感と帰国のさみしさと嬉しさとが巡り、他のことを考える余裕がないような、そんな気持ちです。
さて、最終回の今回は、私の一年を支えてくた「食」で締めくくりたいと思いまうす。やはり、元気で過ごすためには食べ物が大事ですよね。韓国の食事は、私の口にとっても合ったので幸いでした。時々こちらで日本の料理も食べましたが、日本の料理は日本で食べるのが一番おいしい。そして、韓国の料理もまた韓国で食べるのが一番おいしいのだと思うと、これを食べにまた来なきゃな、なんて思うのです。食い意地が張っているので。それでは、そんなまた食べにきたいと思う韓国料理を3つだけ(本当はもっとあるのですが)ご紹介します。

第1位 スンデコプチャンポックム(スンデとホルモン炒め)

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水原華城、八達門の近所にある池洞市場にスンデタウンというところがあります。そこの名物料理のスンデコプチャンポックムは癖になる味。ホルモンとスンデ、野菜、春雨を辛いタレで炒めた料理です。この辛さを時々思い出しては食べたくなります。スンデは、豚の腸に春雨や豚の血が入ったもので、かなりクセがあるので韓国の人でも食べられない人もいます。私も韓国に旅行で来たときに初めて食べて以来、韓国料理の中では数少ない苦手料理。だけど、この料理でなら臭みも気にならずモチモチとした食感が美味しいと感じられます。そして、ホルモン!もともと大好きですが、ピリ辛のホルモンと野菜と春雨を絡めて食べると絶妙です。そして食べたあと、韓国海苔、ごま油で味付けしたご飯を加えてチャーハンにして締めるのですが、これまた香ばしくておいしいのです。あー、最後にもう一度食べて帰る!と心に誓っています。

 

第2位 オリぺクス(アヒルの水炊き)

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これは、日本人の口に間違いなく合うのではないかと思います。水原市庁近くにある、ここのお店の場合は、キノコで出汁をとり、あとは肉からの旨みでコク深いスープの味。上にはニラが載っています。肉は、とっても柔らかく、パサパサ感がなくてジューシー。食べ終わった後、このだしでおじやを作って食べるとご飯に味がしみこんで大満足の美味しさです。辛くはありません。

 

第3位 ブデチゲ(部隊チゲ)

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野菜、豆腐とソーセージやスパム、インスタントラーメンといった食材を辛味のスープで煮込んだ料理です。ラーメンが入っているところで、何となく不健康な感じはしますが、私はこの鍋が大好き。その名の通り、軍隊で食べられていたものが広がったと言われています。肉や野菜の旨みがスープに溶け込んでラーメンに絡んで美味しいのです。

 

韓国の人は、老若男女パワフル。それはやはり食べ物のせいなのではないかと思います。ニンニクと唐辛子をはじめ、昔からの食材を今も大切に料理に取り入れ、体にいいものをたくさん食べます。ご飯も大好きで、パンは間食で、食事はご飯を食べないと落ち着かないという方が多いようです。とにかく韓国の人は自国の料理が大好きなのがわかります。私も、日本に帰ったら、日本食をもっと大切にしたいと思っているところです。

あとがき

今回、このような貴重な機会を頂き、とても充実した一年を送ることができました。何といっても多くの人との出会いがこの一年を支えてくれました。これからもその縁を大事にしていきたいと思います。そして、水原市と旭川市は、今年姉妹都市締結25周年を迎えます。人と人との縁でつながってきた歴史が末永く続くよう尽力したいと思います。


それでは、もうすぐ帰りまーす!

チンダルレ通信 第10号 

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※チンダルレは、水原市と旭川市の市の花である「ツツジ」のこと。2つの市をつなぐという意味で名づけてみました。

アニョハセヨ!丸谷寛子です。陰暦の正月も迎え、周りの方もようやく一区切りついたというような雰囲気。正月休み中、街中では、韓服を着ている人たちを見かけたり、テレビでは正月特番や映画が放送されており、韓国のお正月の様子がなんとなく見つけることができました。周りの方に、正月の過ごし方を聞いてみると、実家に帰省し、「茶礼(チャレ)」という儀式を行い、あとは食べては寝ての繰り返し、映画を見る、買い物に出かけるだとか。後半は日本のお正月と同じですね。 茶礼は、祭壇に数種類の料理を供えて先祖を迎え入れるための儀式で秋夕の時にも行われます。数十種類の料理の準備は女性の役割。その大変さから正月や秋夕の前には憂鬱になる女性も多く、「名節症候群」という言葉があるくらいなのだとか。伝統を受け継ぐというのはこうした苦労や努力の上に成り立つものなのですよね。

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〇水原文化財団の外観。華城行宮の隣に位置しています。

さて、今回は、1月下旬から研修中の水原文化財団について簡単にご紹介したいと思います。水原文化財団は華城行宮の横に本部事務所を構え、水原市の文化芸術と観光事業を担う市の外郭団体です。 仕事内容は、大きく、財団運営管理、文化事業、観光事業、公演事業、祭企画事業、子供図書館の運営管理に分かれていて、水原華城の運営管理や観光案内所、華城文化祭はこちらの財団が担当しています。

現在私が所属しているのは、文化事業本部。こちらの部署では、芸術家・団体の発掘、活動支援や市民と共同の文化芸術活動事業を担当しています。世界遺産を有する水原市ですので、それだけでも羨ましい環境ですが、こういった文化芸術の普及を通して、文化都市としての地位を確立できたら、まちの雰囲気が一段と優雅な感じになり、何よりも市民の意識も高まるのだろうなぁと思います。

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〇この日の集会は国楽の演奏


財団では、月に一回、全職員を集めての集会が催されます。30分ほどの集会ですが、その月に頑張った職員の表彰、代表理事のお話の後に、演奏会が開かれるのです。演奏会には水原市で活躍されている音楽家が毎月入れ替わりで公演をしているとか。職員の芸術的な感性や創意力を養う文化財団ならではだなぁと思ったのでした。
華城行宮近くの路地には、壁に絵を描いたその名も「壁画通り」というところがあります。これは、この地区に住む芸術家が地域住民に呼びかけ、共同で作り上げたもの。町内に住む人が減り、暗い通りとなっていたこの路地の雰囲気を変えようと取り組んだとのことで、完成後、期待通り路地の雰囲気が明るくなり、住民の心にも安心感が生まれ、嬉しいことに観光客も訪れるようになったといいます。

迷路みたいな小道に描かれた数々の絵は、たしかに微笑ましく暖かな気持ちにさせてくれます。また、普段芸術に縁遠かった市民にとっても芸術に触れるいい機会となったことでしょうし、まちへの愛着心も深まったことでしょう。

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〇壁画通りに描かれた絵のひとつ。


韓国国内の多くの自治体に文化財団は存在するのだそうです。それだけ、文化芸術に対する期待の高さを伺えます。先日、ソウルの北西にある坡州市に行ってきたのですが、そこには「ヘイリ芸術村」というところがありその中には美術館やギャラリー、お洒落なカフェなどがあります。居住空間は芸術家しか住むことができず、一つひとつの建物がとても素敵で、ドラマ撮影などでも良く使われているそうです。私は、芸術のことなどわかりませんが、ここを歩いて、カフェでお茶をするだけでも自分も芸術家になったような気がしてくるので不思議です。いいものは、直感的にいいと感じて、多くの観光客を引き付けるのでしょう。芸術というのは、このように人を高尚な気持ちにし、魅了する力があるのだと思います。

 

あとがき

水原市出身の芸術家として、韓国女性初の西洋画家「羅蕙錫(ナ・ヘソク、1896~1948)」という人物がいます。市庁への通勤途中に彼女の名前がついた通り「ナ・ヘソク通り」があり、調べてみると、彼女は、東京私立女子美術学校で西洋画を学び、さらには作家、女性解放運動など情熱的に生涯を生き抜いた女性とのこと。混沌の時代を力強く生き抜いた彼女にあやかって、私も力強く通勤の歩みを進めたいと思います。

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では、また、アンニョンヒゲセヨ!!

 

チンダルレ通信 第9号 

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※チンダルレは、水原市と旭川市の市の花である「ツツジ」のこと。2つの市をつなぐという意味で名づけてみました。

アニョハセヨ!丸谷寛子です。そして、明けましておめでとうございます。韓国での新年の挨拶は、「새해복많이받으세요(セヘポクマニパトゥセヨ)」と言います。直訳すると「新年、福をたくさん受けてくださいね」の意味です。


今年のお正月は韓国で迎えました。韓国では、陽暦と陰暦を併用しており、特に陰暦を重んじているので、旧正月を盛大に祝うということは聞いていたのですが、それじゃあ陽暦の新年はどんな感じなのかなぁと思い、残り少ない韓国を体感すべく、こちらで年を越すことにしたのです。今回は、こちらでの新年の様子についてご紹介したいと思います。
 

今年の場合、陽暦の1月31日が陰暦の1月1日(旧正月)になり、その前後を含む3日間が公休日となります。それでは、さて、陽暦のお正月はどうなっているかというと、1月1日は公休日。ですが、官公庁のお休みもその日1日のみ!!民間企業の中にはもう少し長めのところもあるそうですが、日本の今年のように9連休なんて夢のような話です。
年末にかけた街中の雰囲気はというと、クリスマスの雰囲気は日本と似ていますが、クリスマスが過ぎた後もツリーはそのまま飾られていて(一月末くらいまではあるそう)、日本のようにお正月の飾りが施されることはなく、なんとなく年が明けるというワクワク感も不完全燃焼な感じです。

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●街で見かけた数少ない年末飾り(江南にて)
 

しかし、一応新しい年を迎えるということで、12月31日に年越しイベントは各地で催されます。有名なのはソウルの鎮閣で行われる除夜の鐘イベント。新年を迎えると同時に鐘を打ち始めるのですが、面白いのは、韓国の除夜の鐘の回数が日本と違い「33回」ということ。諸説あるそうですが、帝釈天(仏教の守護神)が導く三十三天に国泰民安を願う意味を込めているということみたいです。なお、水原市でも華城行宮前の与民閣という鐘で、同じイベントが行われていました。(テレビで拝見)

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●中央に水原市長と交響楽団。広いホールです。

そして、水原市庁では、1月1日から新年度予算が始まるということもあり、仕事の区切りとしても12月31日に仕事納め式をし、1月2日に仕事始め式を行います。仕事納め式は、市庁にある講堂に市長を始めとする上役の方たちが集まり行われますが、仕事始め式は、文化の殿堂というコンサートホールで、全職員を対象として勤務開始時刻の9時から行われます。

全職員の7割ほどが集まる仕事始め式では、市長による年頭挨拶が終わった後、水原市交響楽団と合唱団による演奏も執り行われるなど、豪華な演出。ちなみにこの行事は、旧正月の際にはやらないそうです。

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●仕事初めで配布される市庁事業計画書と新年の挨拶


さて、職場の方に1月1日の過ごし方を聞いてみると、特に何もしないという答えが多かったです。年末にかけて、テレビでは、各局、歌謡大賞、ドラマ大賞など総決算的な番組が放送されますが、新春特番のような番組は見受けられず、元旦から一般番組を放送がしていました。


やはり、みんな故郷に帰り家族一緒に過ごすのは旧正月の時。ニュースを見ていると、地方へ向かう電車の乗車券を求めて窓口の前に徹夜で列をなす人たちの姿が映し出されていました。秋夕の時もそうでしたが、この2つの行事は、韓国の一大イベントなんだと改めて実感。

あとがき

韓国で過ごす元旦。あまりに正月っ気がなかったので、ありものでお雑煮を作ってみました。お餅がなかったので、韓国のお餅で代用。なかなかおいしくできたと思った次の日、市庁食堂でもその名もトックク(餅汁)という、私が用いたお餅を使った韓国のお雑煮が出てきたではありませんか。こちらは、牛だしスープに、お餅と牛肉と錦糸玉子と韓国のりを入れて食べます。写真撮り忘れてしまいました。私のよりそちらを撮れば良かったのですが、、、。

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●日本のお雑煮と韓国のお餅で合わせ技!


というわけで、新年を迎え、残りの3ヶ月(はやい!)も元気に過ごしたいと思います。
みなさんの健康とご多幸をお祈りします。
それでは、また、アンニョンヒゲセヨ!!
 

チンダルレ通信 第8号 

H25.12.15 NEW!!

※チンダルレは、水原市と旭川市の市の花である「ツツジ」のこと。2つの市をつなぐという意味で名づけてみました。

アニョハセヨ!丸谷寛子です。現在の水原市の気温は朝が-3度、日中が4度ほど。雪は、11月18日に初雪を観測した後、何度か降雪はあり、つい先日は7cmほど積もり、それが未だに溶けずに残っています。寒いところから来たのだし、韓国の寒さは大丈夫でしょうと言われるのですが、なんだか寒さの種類が違う気がします。風が強く、身に凍みるような、、、。だけど、アパートの中は快適です。私の部屋は温水のオンドル(韓国の床暖)が、部屋の所々を巡り、家中が暖めます。ストーブもないし、湯船もないので、冬の寒い時期、どうやって体を温めるのか心配でしたが、なるほど、これなら、足元からじんわりと温まり、寒くありません。


さて、11月の水原市では、大きなニュースがありました。それは、地下鉄の開通です。水原市に来た当初から駅前や市庁前の道路が工事中で、そのために渋滞の原因にもなっていた地下鉄工事がようやく終了し、11月30日、水原市内を走る地下鉄が開通となりました。29日には、市庁前のオリンピック公園で開通式が行われ、多くの市民が集まり、市民が首を長くして待っていたことが伝わってきました。

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〇開通式の様子

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〇道路を大きく占領していた地下鉄工事。9月10日撮影。

今回開通となったのは、分唐線という地下鉄の延長となる路線で、身近なところでいうと水原駅から市庁まで5分で行けるようになったこと、そして、既存の地下鉄1号線とは違うルートでソウル方面に行けるようになりました。普段の私の生活では、地下鉄駅から遠いため、この路線を利用する機会は少ないと思いますが、通勤、通学等多くの市民が待ち望んでいたことでしょう。こちらにいる間に、このような街の大きな変化を目の当たりにすることができ、私も市民と同じようにわくわくした気分を味わいました。
実は、まだ乗車していないのですが、先日地下道は歩いてみました。職員の方とエレベーターに乗っていると、「なんだか、大都会で働いているみたい」とのこと。私から見たら、水原市はすでに大都会ですが、自分たちの移動手段として、車、タクシー、バスに加え、地下鉄が選択肢の中に入ってくるところがソウルのような感じがして、確かにさらに都会感がアップしたなぁと感じます。
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〇真新しい市庁駅の5番出口。新鮮な光景です。

さらに、駅の西側では、乗り換えセンターも建設中で、地下は地下鉄、地上は、1階がタクシー、乗用車、2階がバスの乗降場所になるそうで、2016年に完成予定とのこと。各種交通への乗り換えがスムーズになると同時に、いつも多くの車両で混沌とした駅前の渋滞緩和も期待されています。
この後も水原市では、2016年に水仁線、2019年に新分唐線の延長路線が開通予定で、さらに2017年には水原駅から水原行宮、野球場にもつながる路面電車も開通予定と、数年の間にさらに大きく変わろうとしています。
水原市を見ていると、あちらこちらにアパートも建設中だったり、新しいデパートの建設も進められていたりと、変化が目まぐるしいです。私が住んでいる今の水原市の風景が、あまり変わらないでいて欲しいような、この先が楽しみなような。毎年確かめに来なきゃいけませんね!

あとがき


さて、路面電車が野球場につながると書きましたが、実は、今年の初め、水原市をホームタウンとするプロ野球球団の設立が決まりました。韓国で10球団目となるこのチームの球団名は、「KT Wiz(ウィズ)」。

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〇2015年から1軍へ正式加盟となるそうです。


水原市をホームとするプロスポーツチームとしては、サッカーもあり、日韓戦などを見てもサッカーの人気の高さがうかがえますが、韓国の方に伺うと、野球とサッカーでは、野球の方が人気のようです。今回、プロ野球団ができるとなると、ますます、水原市が盛り上がることでしょう。

では、また、アンニョンヒゲセヨ!!
 

 

チンダルレ通信 第7号 

H25.11.15

※チンダルレは、水原市と旭川市の市の花である「ツツジ」のこと。2つの市をつなぐという意味で名づけてみました。

アニョハセヨ!丸谷寛子です。あっという間に半年が過ぎ、残りも6ヶ月をきりました。11月の始め旭川に帰省し、降雪をちょこっと味わって韓国に戻ってくると、朝の気温はすでに氷点下!すでにダウンを着ている人もチラホラ見えます。これからの冬、どうやって乗り切ろう。最近それが心配です。あ、こんなことを言ったら道産子の名がすたりますね。
さて、すっかり冬めいている韓国ですが、先月もご紹介したとおり10月は、晴れ晴れとした日が続く行楽シーズンでした。そんな、お出かけに最適な季節、韓国の方はどこへ遊びに行くのかというと、日本と同様、紅葉狩りが人気のようです。10月のとある週末、私も韓国の秋を楽しんできたので今回はそのときのお話を。

※    紅葉狩りは韓国語で「タンプン(丹楓)ノリ(遊び)」。私の個人的な想像では、日本語の「紅葉狩り」からは、紅葉した葉を拾い集めて愛でる姿が、そして韓国語の「タンプンノリ」からは、紅葉した葉を見ながら酒を飲んで歌って踊る姿が思い浮かんで、なんとなくお国柄が出ているなぁと思うのですが。あくまで個人の勝手な想像ですのでお気になさらず!

行ってみたのは、京畿道抱川市にある鳴声山という標高922メートルの紅葉よりもススキ畑で有名な山。担当者のムンスクさんに、紅葉は他でも色々見たことあるけど、ススキ畑は珍しくてきれいだよとお勧めされたのと、抱川市には、私と同様に山梨県北杜市からの交流公務員の方がいらっしゃるので決定しました。

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下から見た鳴声山。ススキ畑は見えませんね。

抱川市は、水原からバスで2時間ほど北に向かったところにあり、さらに、鳴声山までは、1時間半ほどバスに揺られて向かいます。ちょうどシーズン真っ最中ということもあり、行きのバスはギュウギュウ詰め。それが、1時間に1本という運行間隔ですから、この時期くらい増やせばいいのに、、、と思わずにはいられません。鳴声山に近づくにつれ、さらに車が行列をなしており、人でごった返していました。お勧めのとおりやはり人気の様子。加えて、韓国の方、特に中高年の皆様は、登山好き。週末になるとあちこちで、登山服に身を包んだ方を見かけるのですが、時期的にも登山には最適なのでしょう、そういったことが重なりさらなる賑わいを見せていたようです。
さて、登山といっても、私の中では、高尾山(599メートル)くらいの気軽さを想像していたわけで、そのため、格好もジーパンにパーカーと普通のスニーカーという軽装になったわけですが、中高年の皆様の装備を見るにつけだんだん不安になってきました。登山口には、ススキ畑まで90分の横断幕が。これが近いのか遠いのかわからずに、とりあえず出発しました。

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〇ほっと息をつかせてくれる山の美しい風景

歩き始めは、道も整備されていて、これなら大丈夫かなと思って順調に歩いていたのですが、進むにつれて道に岩がごろごろ。しかも、人で詰まっていて、ペースがいまいちつかめません。それでも、山の美しい風景に癒されつつ、そして中高年の皆さんには負けていられないという気持ちで頑張って進むと、なんとか残り30分の横断幕が見えるところまで辿り着きました。よし、残り30分なら、なんとか、と勇気をもらって再び登り始めると、先ほどの道よりさらに傾斜が急な岩の道。多分、30分以上は歩いたでしょう。先ほどの横断幕を恨めしく思いながら、息も切れ切れ、ようやく目的のススキ畑へ到着したのでした。
見渡すと一面のススキ畑。すっかり開いたススキの穂が、うす曇りの空から射す太陽の光に照らされてきらきら光り、風に揺れる風景はとても幻想的です。遠くの山は、緑や紅葉の木々で覆われているのに、
 

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〇群生するススキは圧巻でした。

ここだけ別世界のようです。あちこちで繰り広げられる記念撮影に混じって私もパチリ。とても名残惜しかったですが、ひととおり堪能したあと、ススキ畑を後にしました。下山の足どりの軽かったこと!そして下山後、普段の運動不足を深く反省しました。

韓国の秋は、楽しみ方もその風景も日本に似ていて懐かしい気持ちにさせてくれました。これから本格的な冬が始まります。旭川は、すでに何度も雪が降りこちらより一層寒さが厳しいとは思いますが、風邪など召されませぬように、、、。

あとがき

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韓国の公園では、至る所に運動器具が。ご近所の方々(特に中高年の方々)が体力づくりに励んでおられます。大人でも子供でも、よく外に出て体を動かしているなぁという印象の韓国。見習わなくては!

では、また、アンニョンヒゲセヨ!!

 

 

チンダルレ通信 第6号 

H25.10.14

※チンダルレは、水原市と旭川市の市の花である「ツツジ」のこと。2つの市をつなぐという意味で名づけてみました。


アニョハセヨ!丸谷寛子です。韓国の10月は、朝晩はさすがに冷えますが、日中はまだ外套がなくても暖かかく、晴れ晴れとした日も多く、秋の空はこちらも澄み渡っています。そろそろ紅葉も始まり、各地でイベントも多いので、お出かけや旅行に最適な月、そんな気がします。

水原市でも9月27日から10月1日の5日間、「水原華城文化祭」が開催されました。

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今年で50回を迎える華城文化祭は、期間中たくさんの催し物が企画されており、国内外からもお客様が訪れる一大イベントです。また、同時開催された「飲食文化祭」には、姉妹都市・多文化飲食コーナーに、旭川市から「旭川市そば同好会」の方に参加していただきました!!私は、微力ながらそば同好会のみなさんのお手伝いをさせていただいたわけですが、今回は、そのご報告を含めた「水原華城文化祭」の体験レポートでお送りします。

開催初日である9月27日は、夜7時半から開幕式があり(この時間帯に始まる辺りが韓国的だと思います)、花火や音楽の演奏などが華々しく執り行われました。普段見慣れた華城行宮前の広場も、舞台が設けられ、きらびやかなライトアップがされていました。飲食文化祭のほうでは、この日から姉妹各都市の食文化を試食で味わうイベントが開催されました。(が、私は翌日からお手伝いです。)

9月28日、朝9時から旭川そば同好会さんのお手伝い。そば同好会からは、今回、大谷会長、名人級の腕を持つ橘井さん、韓国に留学経験もある小柳さんの3名にご参加いただきました。私が到着すると、早速試食の準備に取り掛かっています。今回は、江丹別産のそば粉をつかったものと、韓国で有名なそばの産地、平昌(2018年オリンピック開催地)のそば粉を使ったものを準備するとのこと。つなぎはどちらも韓国産の小麦粉を使った二八そばです。

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そば打ちをこれほどじっくり見るのも初めての体験。

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粉を混ぜ、水を加えるとだんだんとまとまって粘土のようです。その日の、天候(湿度)によって、微妙に水の量を変えるそうです。また、当然のように、江丹別産と平昌産では、その手触りも水の量もこね具合も変わるとか。ここまでくるともう職人ですよね。同じコーナーの各姉妹都市の調理師たちも、生地を丸めて伸ばして、麺にして切るという工程が珍しかったらしく、興味津々で見学をしています。こういう異文化交流もいいですよね。

韓国のお客さんたちも、もの珍しそうに見物しながら尋ねてきます。「これは、餅?」だんだん薄く延ばされていく生地を見ても、これが麺だとはあまり想像がつかない様子。だけど、これは日本のそばです、というと、「あ~、そばね」と納得。日本の蕎麦は、「そば」として、「とんかつ」や「うどん」のように日本の呼び方で浸透しているとのこと。こちらにも当然そば粉を使った「メミルククス」という麺料理があるのですが、食感は、やわらかくぷにゅぷにゅとしていて、うん、それはそれで美味しいと思います。

試食は、11時と3時の2回。1回の生地で、本来は大体10人分の量が出来上がるそうですが、今回は試食ということで、それを約10分の1の量にして提供。

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ブースには、韓国人の方が2名お手伝いで入ってくれて体制は万全です。そば打ちの傍らで、われわれは、試食の時間に向けて、カップや、ねぎ、わさびなどの準備を進めます。本日は土曜日ということもあって、朝からものすごい賑わい。11時の試食時間が近づくにつれ、各都市のブースの前には行列ができ始めています。もちろん、私たち旭川そばの前にも。うん、うちが一番長い!なんてお手伝いの2人も楽しそうに準備を手伝ってくれています。

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さて、実際に試食が始まると、茹でて、配って、の繰り返しであっという間に1回目、2回目を終了。それでも、各時間300人近いお客さんに提供しました。両方食べ比べではないため、どちらが美味しいというのはなかったですが、日本のコシのあるそばを珍しがりながらも、美味しいと食べてくれていました。


さて、無事に終えたこの日は、華城の西門「蒼竜門」で夜8時から「武芸総合芸術公演」があるとのことで、観覧しに向かいました。

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節目の50回である今年に向け、昨年、試作版として初めて公開されたこの公演は、野外で華城の塀や門を使ってのプロジェクションマッピングや、ライティングなどがかっこいいからと、担当者さんからもぜひ観てみてーとお勧めされていたので期待大!だけど、この日は、夕方から雨脚が強くなっていて、どうなることやら。やはり雨により、予定時間より遅れてのスタートとなりました。観客用には、無料で雨合羽が配布されるなど配慮がなされていましたが、席に座ってみていると、合羽を羽織っているとはいえ雨の冷たさで体が冷えてきます。演技をされている方たちも、滑ったりして動きにくそう。それでも、華麗な舞いや武芸の披露、映像やライティングは確かにかっこよかったです。1時間、演技者も観客もがんばりました。


試食最終日の29日日曜日は、朝からあいにくの雨。昨日とは驚くほどお客さんの出足が違います。11時の試食の時間になっても、行列ができるほどではなく、午前の部は、少しゆっくりと終了しました。しかし、午後になるにつれ、雨もやみ、それにつれて人もどんどん多くなってきました。午後の試食時には最終日にふさわしく、多くのお客さんに来場いただき、盛況のうちに終了となりました。
旭川そば同好会のみなさんが、水原華城文化祭に参加するのは、今年で2回目。毎回、言葉もわからず、不慣れな場所で、旭川市自慢のそばを振舞っていただき大変ありがとうございます。そして、久しぶりに食べることができたそばの味、本当に美味しかったです♪♪

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あとがき

飲食つながりということで、今回は、水原市庁内の食堂のご案内。水原市庁の8階にあるこの食堂は、職員はもちろんのこと、市民も利用できるリーズナブルかつおいしい食堂。一般市民には4000ウォンで提供されるメニューは、職員であれば、2500ウォンで味わえることもあり、昼食時には多くの職員が足を運びます。

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メニューは毎日違いますが、その日に出されるのは1セットに決まっています。ご飯に、おかずが3品+キムチ等の漬物、スープと健康的。ちなみに、結構な頻度で通っていますが今までハズレだなと思うメニューには当たったことがありません!!
では、また、アンニョンヒゲセヨ!!

 

チンダルレ通信 第5号 

H25.9.11

※チンダルレは、水原市と旭川市の市の花である「ツツジ」のこと。2つの市をつなぐという意味で名づけてみました。


アニョハセヨ!丸谷寛子です。こちらは、9月に入ってから急に朝晩寒くなりました。あんなに暑かった夏が嘘のようです。旭川はどうですか?
さて、その暑かった8月、私は、交通行政課という部署で1か月間研修させていただきました。今回は、そのご報告をしたいと思います。


水原市には、交通安全局という部署があって、市内交通の分析・改善対策の推進や、自動車、バス、タクシーの登録・管理、道路管理や災害対策など、水原市内の交通に関するあらゆる事を担当しています。その中で、交通行政課の仕事は、簡単に言うと、水原市の交通がどうしたら、効率的で、さらに、人や環境に優しいものになるか、というのを企画検討し事業展開する課です。

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水原市は100万人を超す大都市。人も多いですが、車も多いです。私が見る限り、駅前の道路はいつも混んでいるし、どんな狭い道でも車がぐいぐい進入してきます。そんな車社会において、渋滞の緩和や、環境問題への対策は、水原市に限らず重要なことだとは思いますが、なかなか進まないのも現状ではないでしょうか。こうした中、水原市では、車社会からの自立を考えるという目的のイベントを9月から1か月間に渡り開催しています。私が、交通行政課にいる間、職員の皆さんは、その準備作業に追われていました。

直訳すると、「生態交通 水原 2013」という名のこのイベントは、華城行宮がある行宮洞という地区を舞台に、化石燃料が枯渇した未来の都市を体験するということで、その地域から車を排除し、住民たちは1か月間車なしの生活をする、というのがイベントの要になっています。生態交通とは、人間の足を含め、自転車や電気自動車、さらに、排気ガス放出量の減少に役立つバスなどの公共交通機関も含む移動手段のことをいいます。

当然、事業を進めるにあたり、地域住民たちの反対は大きかったようですが、職員が一軒ずつ出向き、これがどれだけ意味のあることなのか、そしてこの新しい試みで地域を活性化させようということを熱心に説き、実現に至ったそうです。また、このイベントのために、昨年の11月から住民の車を移動させるための駐車スペースを作り、歩行者優先の道路に改修するなど、単発のイベントのためとは思えないほどの一大事業です。

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今後も、水原市では、一部区間に韓国で初めての路面電車の導入が予定されており、また現在は地下鉄、鉄道の延長工事が行われているなど、数年後には街の様子もすっかり変わることでしょう。

イベント期間中、行宮前の広場では、環境問題に関する国際会議が開かれたり、映画祭が開かれたりするほか、色々な形の自転車に乗れたり、盛りだくさんの内容が用意されています。あまり盛りだくさんすぎて、当初の目的が埋もれてしまいそうですが、1か月車のない地区で生活した後の住民たちの感想を聞いてみたいですよね。

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◆地下30mの現場 湿度が高いためもやっとしています。

ところで、交通行政課にいる間、皆さん「生態交通~」の準備で忙しい中、面白い現場に連れて行っていただいた事がありました。それは、地下鉄の工事現場。旭川には地下鉄はありませんし、あっても工事現場に入れる経験なんてないと思うので、わくわくドキドキで行ってきました。また、その工事現場の近くには、安全管理の体験場というのも設置されており、国内外からの見学者の受け入れもしているそうです。(主に、中国、タイからの見学者が多いとのこと)
地下の作業は、地上を覆っているとはいえ、通気のための隙間があるため、大雨が降ると工事を中断することになるそうです。夏の間は特にチャンマがあるので大変です。さらに、湿気と人間の汗による漏電などにも注意が必要とのこと。実際、30m地下の現場も見せていただいたのですが、ジメジメとして暗く、作業される方は本当に大変だと実感しました。まさに、縁の下の力持ち。

あとがき

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韓国の街中や公園を歩いてみて、ふと不思議に思うことが。スズメやハトはいるのに、カラスがいない‼日本じゃ幅を利かせているカラスも、韓国では見かけることがなくて驚きます。聞いた話によると、昔はいたのだけど、一斉に駆をしていなくなったとか。本当のところはどうかわかりませんが、繁華街で食べ物を狙う姿を見かけないのは、気分がいいです。その代り、白黒のカササギを多く見かけるのですが、カラスより小柄で、鳴き声も愛嬌があり、残飯を漁る姿も見たことがないので、カラスほど脅威を感じる存在ではないと思います。
旭川では、夕方になると市役所の周りにどこからともなく集まってくるあの黒い集団。行先を失った彼らもかわいそうだとは思いますが、なんとかならないものですかね。

では、また、アンニョンヒゲセヨ!!




 

 

 

チンダルレ通信 第4号 

H25.8.15 NEW!!

※チンダルレは、水原市と旭川市の市の花である「ツツジ」のこと。2つの市をつなぐという意味で名づけてみました。

アニョハセヨ!丸谷寛子です。今年のチャンマ(梅雨)は、観測史上最長の49日間の長さを記録し、8月4日にようやく終了宣言が出されました。しかしながら、太陽が出ると朝でもすでにじりじり。旭川で生まれ育った私には、厳しい毎日です。ですが、これも、経験、と思いじっくり堪能しています。(あぁ暑い…)
さて、7月の後半から8月にかけて、韓国では休暇シーズンとなります。職場でも、職員の皆さんが交代で休暇に入っています。忙しい方は、金曜日や月曜日の1日だけを休みにしていますが、 だいたいの方は、1週間まるまるという場合が多いようです。ほとんど毎日のように残業をされていますが、休むときはしっかり休む、という考え方なのでしょうね。


休暇の楽しみ方は、人それぞれ。海外旅行(聞いた中では、中国、日本)に行かれる方もいれば、国内旅行や帰郷という方もいます(やっぱりうちが一番という方も)。その中で一番多かったのが、江(カン)陵(ウォン)道(ド)という韓国の北東部への旅行です。
江陵道は、韓国の避暑地として、夏の旅行の定番。海岸沿いには、ペンションなども多く、多くの韓国人観光客が避暑を求めて江陵道を訪れるということです。(天気予報をみると、その地域でも連日30度を越しているのですが…。)

というわけで、休暇シーズンの今回は、私がこれまでに訪れた、韓国国内のおすすめの観光地をご紹介したいと思います。


 

〇釜山(プサン):ソウルからKTX(日本でいう新幹線)で3時間の韓国最大の港湾都市です。福岡からも高速船に乗って3時間という日本に近いこの地域には、そのため、日本人観光客も多いそうです。ソウルのように多くの観光客で賑わっているものの、海のせいか、道路が広いせいか、少しのんびりとした雰囲気が伝わってきます。
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まずは、釜山のグルメ、海の幸を味わいにジャガルチ市場へ。磯の香りたっぷりに屋外も屋内も所狭しと鮮魚店が並んでいます。1階で買った魚を2階の食堂で食べることができるのだそうですが、この時は、食堂おすすめの魚をいただきました。

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(写真がそれ。13人で平らげました。)こちらでは、刺身はコチュジャンで食べるのが普通。また、サンチュなどの葉っぱに包んで食べたりもします。日本人にとってはものすごく違和感ですよね。さすがに日本人観光客も多いため、醤油もちゃんとあります。やっぱり刺身は、醤油とわさびです!

釜山の人気ビーチ、海(ヘ)雲(ウン)台(デ)に行けば開放的な雰囲気!6月中旬でしたが、暑さの中たくさんの海水浴客で賑わっていました。下町の風情と近代的な建物が入り混じった街、釜山。夏の雰囲気もあってか、街に活気を感じました。

◆安東(アンドン):ソウルからは、高速バスに乗って約3時間のこの都市は、両班(ヤンバン)(王朝時代の支配階級)の文化が残る街として有名です。

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重要民俗資料にも指定されている安東(アンドン)河(ハ)回(フェ)マウル(マウルは村の意)は、昔の雰囲気をそのまま残していて、まるで映画のセットのようですが、現在もなお、約100戸が実際に居住をしているそうです。

 

屏山(ビョンサン)書院(ソウォン)は、この時の旅で一番印象的な場所。王朝時代の儒教の学校だったというこの場所は、7月の何しろ暑い日でしたが、凛とした雰囲気。晩對樓(マンデル)という休憩と講学に使われたという楼閣に座ると、涼しい風が通り抜けていきます。そこからの眺めも美しく、水墨画に出てくる桃源郷のようです。多く学者を輩出したというこの場所にあやかって「韓国語が早く上達しますように」とお願いをしてきました。紅葉のシーズンはさらに雰囲気たっぷりの場所だろうと思います。

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韓国は、バスも電車もタクシーも料金が安いのがとっても助かります。早くも4か月を過ぎようとしていますが、残りの期間も、色々見て回りたいと思います!みなさんも韓国旅行をお考えの際は、地方の都市も計画に入れてみては?より韓国を感じることができると思います。

あとがき

生活していて驚いたことの一つが、意外と物価が高いこと。スーパーの食材の値段は、日本よりも高いものが多いという印象です。なので、作って食べると外で食べるよりも割高感があります。至る所に食堂があるのも、そうした背景からかもしれません。
参考)ある日の買い物から…
きゅうり(2本)1,580w(日本円135円)、冷麺2食入り5,980w(日本円510円) H24.8.12レート


それでは、また、アンニョンヒゲセヨ!!

 

 

チンダルレ通信 第3号 

H25.7.12 NEW!!

※チンダルレは、水原市と旭川市の市の花である「ツツジ」のこと。2つの市をつなぐという意味で名づけてみました。

皆さんアニョハセヨ!丸谷寛子です。7月も中旬を迎え、チャンマ(梅雨)が明けるまでもう少し。今は、暑いのに毎日じめじめとして、洗濯物もなかなか乾きません。家にも職場にもエアコンはありますが、職場ではエアコンがつくことはほとんどありません。韓国も日本と同様電力事情は厳しく、「エナジー省力(節電)」を実践しているのです。チャンマが明けるといよいよ本格的な夏を迎えますが、すでに、30度を越しいているというのに、この先どうなってしまうのかと心配をしています。

さて、第3回目の今回は、水原市が誇る世界遺産「水原華城」をご紹介したいと思います。華城は、今から200年以上前の1794年、朝鮮王朝第22代正祖大王が手がけ、わずか2年10ヶ月の歳月をかけて完成させた城です。

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◆外から見た城郭。(東北角楼)

正祖大王といえば、日本でも放送されたドラマ「イ・サン」の主人公となった人物としてご存知の方もいらっしゃると思います。その正祖大王が、権力闘争に巻き込まれ無念の死を遂げた自分の父親への思慕と王権強化のために手がけた事業が、華城の建設でした。一時は、水原に都を移す計画もあったのですが、華城完成直後に正祖大王がなくなったため見送られました。


華城は城といっても、日本のような天守閣があるわけではありません。 韓国では都市を囲む城郭一体を城と称します。東洋と西洋の技術を取り入れられた城郭は、石材とれんがで作られていて、周りの長さは約5.7キロ。東西南北に4つの大きな門(蒼竜門、華西門、八達門、長安門)を構え、東側は平地ですが、西側には八達山という標高143メートルほどの山がそびえています。華城の中心には、華城行宮と呼ばれる王が地方へ行幸した際に宿泊場所として使われていた建物があります。戦争により、その多くが破壊されてしまいましたが、1980年代末から地域住民たちの復元運動を経て1996年に復元工事が始まり、またその歴史的価値が認められ1997年12月ユネスコ世界文化遺産に指定されました。

 

と、ここまでは、ガイドブックに書いてあるようなことを書き連ねたわけですが、せっかく水原市に住んでいるんだから!ということで、6月のとある土曜日、福井からの交流公務員、平澤さんと一緒に華城を歩いて回ってみることにしました。これまでも何度か、華城行宮やそのほかの施設物には足を運んではいるのですが、城郭に沿って一周歩くのはこれが初めてでした。城郭はちょっとした遊歩道になっていて、観光客のほかにも、地元の人たちがウォーキングする姿をよく見かけます。

6月といってもすでに30度を越す日がつづいていましたので、出発は夕方6時にしました。(6時でも韓国はまだ明るいのです。今時期の日没はだいたい8時ころ。)スタート地は長安門に設定。

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長安門は、北の門であると同時に正門でもあります。そこから、八達山へ向けて歩き始めます。西側の華西門を過ぎ、西北角楼を過ぎたあたりから、頂上に向けた階段が始まります。石の階段は、一段ずつ微妙に高さが違い、一苦労。悠久の歴史に思いを馳せながら…、という余裕もなく、やっとの思いで頂上にたどり着きました。頂上には、軍事指揮所の西将台があり、その目の前には、行宮と水原の街並みが広がっています。

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◆頂上からの風景。木の隙間から見えるのが行宮


頂上でキムパプやアイスを食べて一休みしたあとは、八達山を下り、残りの道を歩きます。八達門への城郭の道は、一部分途切れており、池洞市場の近くから再び城郭の道が続きます。後はひたすら平地の城郭が続きます。この日は、あいにくの曇りでしたが、薄く延びた雲のすきまから夕焼けを望むことができました。

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◆美しい形の華虹門は、水原八景の一つに数えられます


東の蒼竜門を過ぎ、兵士の訓練の場所でもある東将台を過ぎれば、残りはわずか。最後の目玉としては、華城を貫通する水原川の北側の水門、華虹門。7つの穴を持つ石橋を河川の上にかけ、その上に楼閣を設置しています。夜の華虹門はライトアップされ、さらに雰囲気が増します。そして、ようやく出発地点の長安門に戻ってきました。時刻は、8時20分。頂上で少し休憩を挟みましたので、一周約2時間というところでしょうか。歩いたことでいい運動にもなり、さらには水原に対する愛着も沸いた気がします。※そしてその後、池洞市場に移動し、「テジモリ(豚(テジ)の頭(モリ)部分の肉)」を夕飯に労をねぎらったのでした。


皆さんも、韓国にお越しの際は、ぜひ水原まで足を伸ばして、韓国の歴史に触れてみてください!

あとがき

韓国語の中には日本語を由来にした単語があります。たとえば「소라색:ソラセク」これは、水色を意味します。もとは、日本語の空色からきているとのこと。逆に、日本語にも韓国語由来と思われる言葉が。例えば「ハナから」。最初からという意味のこの言葉、韓国の数詞「하나:ハナ=1」から来ていると言われています。(ほかにも色々あると思います。気づいたらメモをしてみます。)このように、日本と韓国は、良くも悪くも昔から互いに影響をし合ってきたんですね。腐れ縁?長年連れ添った夫婦?というのがぴったりのような気がしています。

では、また、アンニョンヒゲセヨ!!
 

 

 

チンダルレ通信 第2号 

H25.6.10

※チンダルレは、水原市と旭川市の市の花である「ツツジ」のこと。2つの市をつなぐという意味で名づけてみました。

皆さんアニョハセヨ!丸谷寛子です。すでに6月!あっという間に2ヶ月を迎えようとしています。ここ最近の水原市は、というより韓国全体が、5月の半ばから夏のような陽気が続いており、すでに最高気温は、30度を越しています。韓国の人たちも「春はどこに行っちゃったの?」「最近の韓国は春と秋が無くなりつつある」なんて言っています。さすがに近いだけあって、日本と同じ現象が起こっています。
そして、もうすぐ、梅雨(チャンマ)がやってきます。韓国の梅雨は6月の後半から、1ヶ月くらい続くそうで、さすがに元気な韓国の方たちも、その時期は少しセンチメンタルな気持ちになるそうです。そして、そんな雨の日は、マッコリとジョン(チヂミ)が合うのだと、教えてくれました。昔から風習で、ジョンを油で揚げる音が雨音に似ているから、など諸説あるそうですが、真相は謎だそうです。

 

さて、第2回目の今回は、私の職場についてご紹介したいと思います。私と福井市からの交流公務員の方は、現在「国際交流チーム」という部署に所属しています。研修の予定では、だいたい1ヶ月間を国際交流チームに所属し、韓国語を勉強しつつ、職場の人たちとの中を深め、慣れてきたところで次の部署で研修を受けるという計画になっています。※チームは係と同じ。

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国際交流チームには、現在ユ・ウォンジョンチーム長を筆頭に、7人の職員が在籍し、うち日本語担当(大変お世話になっています)1人、英語担当2人、中国語担当1人の専門職員がいます。水原市では、世界15の都市と姉妹都市、友好都市を結んでいるので、各都市との連絡は国際交流チームを介することになります。また、そのほか海外関係の仕事は、すべてこちらの部署で担当しています。

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主な仕事の内容としては、市長の各都市出張の随行や、各種関連行事の企画準備、海外からの視察受け入れ対応、資料の翻訳などです。現水原市長は、海外のいいところを学ぼうと国際交流活動に積極的な方ということで、国際交流チームは年間を通して忙しいそうです。私たちの受け入れもある中、本当に頭が下がります。

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そんなチームの中で、私は日々何をしているのかというと、1週間に2回、2時間の韓国語教室に通い、そのほかの時間は、事務所の自席にて韓国語の勉強をしたり、市役所の関連施設やイベントの見学に連れて行っていただいたりして過ごしています。
また、韓国国内の各自治体に派遣されている日本人公務員たちを対象とした研修も、月に何度かソウルなどであるので、そういった研修に参加することもあります。
目下の目標としては、なんといっても、早く韓国語を習得すること!これに限ります。言葉を頑張らないことには、職場の方たちとのコミュニケーションが取れません。気持ちが焦りますが、ユ・チーム長が、こんな韓国のことわざを教えてくださいました。


『시작이 반이다 . 始まりが半分だ』(物事は始めさえすれば半分は成就したも同じだ)

そして、あなたはもう半分以上なのだから、自信を持って頑張りなさい、と。そして今、少しずつ話している内容がわかるようになってきています。
こうして、親切で素敵な上司と同僚たちに囲まれて頑張っています!

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◆チームの方たちと「冬ソナ」の舞台で有名な南怡島(ナミソム)にて

それでは、また。アンニョンヒゲセヨ!!

あとがき

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私の住んでいるアパート団地では、毎週火曜日に、敷地内の通路に屋台がでます(毎週!!)。午前中から、夜は8時ころまで、饅頭や麺のお店、衣料品、植木など色々なお店が出店し、とってもにぎやか。たこ焼き屋さんも発見!日本の縁日みたいですよね。懐かしい気持ちで毎週楽しんで見て回っています。私のお気に入りは、丸ごとのジャガイモをらせん状にスライスして揚げたもの。それにプルコギ味かチーズ味の粉をかけてもらっていただきます。子供たちにも大人気。(すみません、肝心の写真は撮り忘れ。)

 

チンダルレ通信 第1号 

H25.5.9

※チンダルレは、水原市と旭川市の市の花である「ツツジ」のこと。2つの市をつなぐという意味で名づけてみました。

アニョハセヨ、皆さん!初めまして。現在、旭川の姉妹都市、韓国水原市に派遣されている丸谷寛子です。韓国入りして約1か月が経過しようとしています。今 は、少しずつ韓国での生活にも慣れてきたところ。これから約1年間の間、水原市での研修のこと、日々の生活のことを皆さんにご紹介し、韓国への理解を深め てもらえたら、と思っています。どうぞよろしくお願いします。

さて、初回の今回は、まずは、韓国入りして最初に受けた研修のことをご報告したいと思います。
私は、4月17日に韓国入りしたのですが、派遣先の水原市に行く前にソウルで10日間、韓国の地方公共団体で構成された「全国市道知事協議会」が主催する「K2Hプログラム」という研修に参加しました。

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この研修は、韓国と外国の地方政府間の交流協力を深めるために企画されており、今回、11か国から、50人の海外地方公務員が参加しました。サポート体制も万全で、英語、中国語、日本語に対応した専属の担当スタッフがついているので、安心して研修を受けることができます。

 

日本からは、各地方自治体から私と同じように韓国の姉妹都市や友好都市の自治体に派遣された11人が参加しました。20代から50代!まで年齢は様々です が、外国という場所で同じ目的で派遣されているということもあってか、すぐに打ち解け、10日間でこれからの韓国生活の大変心強い仲間を得ることができま した。(それが、研修参加の一番の収穫だったような。)

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◆外語大学での授業 日本人チームのみんなと

 

研修の内容は、語学研修や韓国の概要に関する講義ありましたが、それよりも韓国への理解を深めるということが中心だったような気がします。伝統楽器体験や料理作り体験などのプログラムが用意され、楽しんで学べる配慮がされていました。また、期間中、朝食をのぞき、毎回違う韓国料理のお店を準備してくれ、至れり尽くせりといった感じ。楽しい思いでと共に、少々おなか一杯な感じで研修は終了しました。

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◆伝統芸能サムルノリ体験  私、わかるかな~

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◆食事のほんの一部 カムジャタン

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◆ビビンパブ

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◆カルビタン 食べてばかり、の印象が…

 

韓国に入国するまでは、言葉の問題など不安もありましたが、参加者の語学レベルはさまざま。ほとんどしゃべれない人もたくさんいて、非常に勇気づけられました。それでも、片言の韓国語や英語で、様々な国の人と交流し、仲間を得られたことはとても良い経験となりました。多くの人にこの体験をしてほしい!と思ったくらいです。
また、この研修では、韓国の「表」の部分をたくさん見ることができました。そして、各国とつながりを持ち、ますます世界に羽ばたこうとする積極さと力強さも感じることができました。これから実際に生活していく中では、韓国の色々なことが見えてくると思います。それをここでちょっとずつご紹介しつつ、帰国してから、旭川の街づくりに役立てるように積極的に吸収したいと思います!

あとがき

韓国は今、花盛り。水原市では、ツツジが満開を迎え、街中を彩っています。そして、ラッキーなことに、入国時、例年より寒かったとのことで、ちょうど満開の桜も見ることができました。それでは、また次回。アンニョンヒ ゲセヨ(さようなら)!

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◆街中に広がるツツジの花 旭川は咲いていますか?
 

 

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