あさカジャ!!(あさっぴーとスウォンにカジャ!!2015)
旭川市と姉妹都市である大韓民国の水原市ではそれぞれの国の行政体制、文化、教育等々を理解し
グローバルな人材を育成する目的で「旭川市・水原市 職員相互派遣研修事業」を行っております。
現在、韓国にて研修中の原田さんは4月から来年の3月までの派遣されます。
原田さんから韓国での研修の様子や、生活などをつづったレポートを毎月送っていただきますので
皆さんぜひご覧ください。
あさカジャ!!(あさっぴーとスウォンへカジャ!!) Vol.8H28.1.18 ※カジャ!は日本語で「行こう!」という意味です。 |
あさっぴーとスウォンにカジャ!!をご覧いただきまして誠にありがとうございます。
안녕하세요~. 韓国にも本格的な冬がやってきましたが,今年は例年より暖かいそうです。 まだまだ大丈夫!な私とあさっぴーです。 今回は私たちは,仁川広域市の中区にあるチャイナタウンと童話村を訪れました。 仁川国際空港がある仁川広域市は,桂陽区・南区・南洞区・東区・富平区・西区・延寿区・中区があり,その他に2つの郡(江華郡・甕津郡)を持つ地域です。 また,南部には松島国際都市という経済自由区域に指定された都市があり,まるで未来に来ているような感覚になるくらい近代的な建物が立ち並んでいます。
○中区 中区は1883年に仁川港が開港された後,日本・中国からの注目が集まり,港を中心に日本租界・中国租界ができました。日本人・中国人・韓国人がそれぞれ隣り合わせの地域で暮らしていた地域であり,今でもチャイナタウンや日本の建築方式の建物が多く残っています。 また,ここのチャイナタウンは今では観光地となっており,あのチャジャン麺(ジャージャー麺)の発祥地とも言われています。 この通りを挟み,右側が日本人の街,左側が中国人の街です。
右側には,日本風の灯籠 左側には中国風の灯籠 この通りの階段を上がると,孔子の銅像が建っています。 こちらは日本様式の家屋が立ち並んでいるエリアです。 旧日本領事館(現在中区庁舎となっている)の前にあった,人力車の銅像 こちらは旧中国租界地だった,チャイナタウンです。 旧日本租界地とは全く違う風景ですね。 中国料理のお店やお土産屋さん,お菓子の屋台などが並んでいました。 中でも面白かったのが,공갈빵という一見大きな丸いパンがあって,パンを割ると中身がほとんど空洞になっています。 공갈빵とは,日本語で直訳すると「嘘パン」となるそうです。 せっかくなので,チャジャン麺を食べてみました。
昔ながらのチャジャン麺と現代のチャジャン麺の2種類の味を注文してみたのですが,麺と具が分かれて出てきました。
小さい小鉢に入っている左側の色の薄い具が昔ながらの味で,右側が最近の人気の味です。昔の味の方がクセがなく,ひき肉の味がしてやさしい味で好きでした。日本の食卓でも出てきそうです。 現在のチャジャン麺は,カラメルなどが加えられ甘くなっています。 どちらのチャジャン麺も,麺がモチモチしていて美味しかったです。
○童話村 チャイナタウンを通り過ぎたところにある童話村は,家の壁から道にあるゴミ箱や電柱にまで装飾がされており,おとぎ話の中にいるような気持になることができる人気の観光スポットです。 韓国には壁画通りになっている観光地が多くあるのですが,この童話村の特徴としては,平面だけではなく,立体的な装飾がなされていることが人気にもつながっているようです。 しかし観光スポットでありながら,ここには普通に人が住んでいて生活しています。 ここは昔,チャイナタウンの隣に立地し活気のあった地域でしたが,建物の老朽化と高齢化が進んでいました。 この地域に活気を取り戻し,若者を呼び込むため始まったプロジェクトにより,今では人気の観光スポットになったそうです。 この道は,観光客に人気の写真スポットです。 電柱も木に装飾されています。
植物に水を与えるため,この車で地域を回っています。これも中区庁が用意しているそうです。 平日の午前中でも,写真を撮りに訪れる人がいます。 少しわかりにくいですが,右側にある植木鉢やベンチにも装飾がされています。
お菓子の家 あさっぴーも人気スポットで写真体験です。 不思議の国のアリス 建物の外に付いている機器にも装飾がされています, 白雪姫 一体どうやって,普通の住宅地をこのようにすることができたのでしょうか。 ここに住んでいる住民たちは,自分の家にこのような装飾をしたり,写真を撮られることに抵抗はなかったのでしょうか。 そして,キャラクター達の著作権は大丈夫?? そもそも,何で童話村になったの!? 色々疑問がわいてきます。 この疑問に対し中区庁の観光振興室長よりお話を伺うことができました。 この地域は,100年前はお金持ちが住んでいるような栄えた場所でした。しかし,戦後40年前くらいから寂びれてきて,中区の中でも老朽化した家が一番多く,住んでいるのは高齢者ばかりでした。 ここを整備して,住んでみたいと思われるような街にしたいと,環境を整備し始めたところから始まったそうです。 最初は具体的に「童話村」というテーマはなく,老朽化した建物を補修していく過程で,要望があった時にアーティストに頼んで壁画を描いていたそうです。 例えば,水漏れがあった場所を区が直してそこに少し壁画を描いてみたり。それが少しずつ人気を呼び,それなら童話村を作ってみようということになり,中区でデザインチームを作り計画し造っていったそうです。
本格的なプロジェクトが発足してからは,主管が環境から観光に変わり,2013年~2015年の間に街に多くの装飾がなされてきました。その他にも,空き地にトリックアートの建物を建てたり,お祭りを開催したり,今では年間100万人以上の観光客が訪れ,週末には1日2万人以上の人で賑わう人気の観光スポットになったそうです。
地価は5倍に上がり,住民も街が活気づいて喜んでいるようです。住民にどうやって理解を得たのかについては,ストリートごとにデザインして,個別に訪問し,「こんな風にしたいのですがどうですか?」と投げかけ,他に要望があればそれを取り入れたりデザインを考え直して同意をもらったり。 また,プロジェクトを進めていく間に住民への説明会を何度か行って理解を得ていったとのことです。 著作権の問題については,なるべくオリジナルと違うように描いていて,今後は韓国の絵を中心に創作童話の道を作っていく予定があるそうです。 住民はほとんどそのまま住んでいて,メインストリートは投資して入ってくる人もいれば,出ていく人もいたとのことです。 今抱えている問題としては,人が多くてうるさい。車が多くて大変。という苦情や,やはりうちはしないでほしいという人もいるそうです。また公衆トイレや駐車場をどこに作るかの調整も難しいとのことです。 私が行ったのは平日でしたが,学生さんをちらほら見かけました。見学や文化体験をしに来る学生さんの元気な笑い声を聞くと,やはり街が明るくなるのを感じます。 今後は住民自らが積極的に植物を育てたりアイデアを出したり,観光客を案内したりするようになってほしいと願っているそうです。 地道な努力の甲斐があり今の童話村が出来上がりました。説明を聞いた後,外はもう暗くなりかけていましたが,説明を聞く前とはまた違う気持ちで童話村を歩いていました。 トリックアートストーリーと書いてあるこの建物にも入ってみました。 あさっぴーもトリックアートに挑戦 外にはトランプの兵が休憩しています。 韓国でおなじみの南京錠 街角で白雪姫と写真を撮ることができるこの場所も,人気の写真スポットです。 ここもあそこも,普通に人が住んでいる家です。 まさに街全体が一体となってこの童話村を作り上げているんですね。 暗くなりかけた通りから見える,お城の明かりが綺麗です。 外部に設置されている電気機器はオズの魔法使いのロボットに。 下の方に,「開けてないでください」書いてあります。
ここも観光客に人気の写真スポットです。 高い場所から見渡すと,まだまだ補修が必要なところも見えます。まだまだ課題も残されていますが,これからカフェだけが並ぶ通りを作るなどの計画もあるようなので,さらに活気づいていくといいですね
最後に12月3日に在韓国日本大使館主催で,天皇誕生日レセプションが行われました。 各都道府県・市町村の職員が各自与えられたプースそれぞれの名産品をPRしたり,観光パンフレットを見せて説明をするこのイベントに,旭川市も北海道・東北3県と一緒に参加しました。 韓国では,日本の行きたい場所として北海道と沖縄の人気が高いとよく聞きますが,私も初めて会う人に北海道から来ましたと言うと,「おぉ!北海道!行きたい~。」と言われることが多いです。 いざ会場へ。。 有り難いことに,旭川市のポスターを真ん中に貼っていただきました。あさっぴー目立っていますね! 旭川市のパンフレットも3種類置かせていただきました。 あさっぴーが少し緊張気味に見えるのは私だけでしょうか。。 たくさんの方が北海道・東北3県のブースに来てくださいました。北海道に住んでいたことがあって懐かしいと言ってくる方や,北海道旅行に行った話をしてくれる方。中には近々北海道に行くからどこに行くといいか教えてほしいという方も。
今年は日韓国交正常化50周年ということもあり,例年よりも入場者数が多かったそうです。 私としても,海外で旭川市をご紹介できる良い機会であり,様々な国の方とお話ができて良い経験となりました。またこのような機会をいただけたら,もっとわかりやすく,記憶に残りやすいことを,上手に紹介できるようにしたいと思いました。
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あさカジャ!!(あさっぴーとスウォンへカジャ!!) Vol.7H27.12.22 ※カジャ!は日本語で「行こう!」という意味です。 |
あさっぴーとスウォンにカジャ!!をご覧いただきまして誠にありがとうございます。 안녕하세요! (写真は2008年に火災に遭い復元された崇礼門) 紅葉が綺麗だった秋も終わり,水原市にも冬がやってきました。北海道育ちの私は雪が降らないといつから冬なのかがわからず,とりあえず毎日ストールをぐるぐる巻きにして出かけていましたが,水原市にも今日ついに雪が降りました! こちらは雪は降るけど積もらないと聞きました。でも気温は北海道と同じくらいか,もっと低くなることがあるそうです。「北海道も水原市も寒いけど,“寒さ”が違う。」とよくこちらの方はおっしゃいます。雪が積もらないけど寒い,初めての冬が始まります。
さて今回は秋にクレアセミナーで訪れた,ソウル市英語村スユキャンプと,日韓地方再生及び創生セミナーについてのレポートです。
○ソウル市英語村スユキャンプ ソウル市英語村スユキャンプは,韓国の自治体が2000年半ば頃から各地に設置しているテーマパーク型の英語体験施設「英語村」の1つです。 ソウル市が設立し,韓国第一の教育グループYBMが運営するこの施設には,日常生活の一部をテーマにした教室が40以上も用意されています。YBMは英語教育の歴史が長く,長年の経験から英語教育に関するノウハウがある教育機関であり、全国146箇所の塾を運営し外国人学校やTOEICも主管しています。 ここでは,日常生活に必要な言語(主に英語ですが韓国語・中国語等もあり)を様々なテーマ(銀行・ホテル・病院・ホームステイ・スポーツ等)を想定した体験教室を通して学ぶことができ,学校や塾では学ぶことができない実生活に活用可能な生きた英語を体で覚える機会を提供し、外国の文化に触れ、楽しみながら外国語学習に対する自信やモチベーションを上げることを目標としています。 また宿泊設備や食堂・セブンイレブンなどもあるため,2泊3日~5泊6日くらいのまとまった期間の間で英語漬けの生活を体験することができます。
利用者に対する安全管理・対策も整っており、ソウル市内在住の利用者には補助金が出るため、安全・安価で良質な教育を受けることができます。
その他に,小・中・高校生以外の企業・個人に合わせた大人向けのプログラムや教師研修、国際化プログラムや韓国人プログラムなどの外国人向けのものもあり多岐に渡るプログラムを提供しています。
職員の方が熱心に説明をしてくださいました。 最近では2020年の東京五輪・パラリンピックを控え,日本からの注目も高まっています。 まずは入国から。。まるで本当に空港にある入国審査のようですね! 中はスタンプ張ですが,パスポートもあります。
各テーマごとにスタンプが用意されていて,スタンプを集めながら各テーマごとの教室を回れるという楽しみも。
テーマ:郵便局 テーマ:DHL(国際配達便)
テーマ:銀行 テーマ:飛行機 テーマ:飛行機 テーマ:レストラン
食べ物は絵を使っています。 お金はオモチャのようなものを使用 テーマ:警察署 強盗に遭った時のロールプレイ テーマ:医療センター テーマ:地下鉄 ここに来た日は,ちょうど滞在を終え修了した小学生がたくさんいました。 宿泊施設も,いわゆる「合宿」を感じさせるような簡素なものとは違い,洋風の素敵な建物です。 テーマ:ホームステイ 中に入るとイギリス人の先生がちょうど講義を終えたところでした。 「ここは私の実家とほとんど同じなので,ここで仕事ができて私は本当に幸運ですよ!」と言っていました。 テーマ:ダンス
テーマ:音楽 母国語で習うのと,英語で習うのでは色々な違いがありそうです。 赤くて可愛らしい公衆電話も体験学習の教材の一つです。
テーマ:キャンプ キャンプで熊に出遭った時の対処法
外にはバスケットボールができる場所と,プールがあります。 秋に行ったため使用されていませんでしたが,このプールは本当に大きかったです。 体育館も併設されており,スポーツも体験テーマの1つとなっています。
テーマ:消防 実際の消火器を使ってみることもできます。 火事があった時の疑似体験もできます。外国で被害にあった時や,災害時に英語圏の人に伝えたいときに必要になる言葉を知っておくことは,人命に関わるのでとても大事なことですね。
避難経路を逃げる研修参加者達の様子
ここに来て説明を聞き感じたことは,ソウル市英語村スユキャンプでは利用者が単に英語を学べるだけではなく,ここへ通う青少年が外国の文化に触れることで視野を広くし人間性を高め,外国語教育を通して人生全般の教育をすることを目指しているように感じました。そして経営者が過去の実績と英語教育のノウハウに誇りを持っており,自信を持って学習機会を提供しているように見えました。また,多種に富むプログラムを作り時代の変化や需要に柔軟に対応しようという姿勢も感じられました。
短期間で英語を身に着けることは難しいかもしれませんが,少しでも聞いたことがある・経験したことがある。。。というだけで,その先の学習の速さやのみ込む力は変わってくると思います。そして何よりも,ここで友達と楽しんだ思い出が,「英語の勉強=楽しい」という形でつながっていくこと重要だと思いました。
「CLAIR-KRILA 2015 日韓共同セミナー」への参加 テーマは「日韓地方再生及び創生」
山口佐賀県知事による基調講演 政策研究大学高田寛文教授の発表
総合討論の様子 行政・学術・言論など様々な分野の専門家が集まり,それぞれの知識や経験を発表し合い,様々な視点から日韓地方再生・創生についての課題や方向性等について話し合いをしました。 その地域の特性に気づき活かしていくことの大切さ,また住む人と訪れる人の満足度について,市職員として改めて考える機会となりました。
一緒にセミナーに参加した,横浜市からソウル支庁へ派遣されている方からいただいた,ソウル市のチョコレートです。表面にはソウル市の観光地が描かれていました。 記念にあさっぴーと横浜市のキャラクター・ブルーダルくんの写真撮ってみました。
○最後に 視察中にソウル市内で見かけた,キムチ作成現場です。 後ろに「愛のキムチ漬け込み分ける」というようなことが書かれています。 ここでみんなで作って分けているようです。 韓国に住み毎日キムチを食べていながら,このような大規模なキムチの作成現場を見たのは初めてで,世界中のどこを探しても見ることのできない風景に感動しました。この時期は,一般の家庭でもキムチ作りをするそうです。キムチもう作った?うちは昨日の日曜日に母が作ってたよ。などの会話もちらほら聞こえてきます。 韓国の冬の風物詩とも言えるのではないでしょうか。
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あさカジャ!!(あさっぴーとスウォンへカジャ!!) Vol.6H27.11.19 ※カジャ!は日本語で「行こう!」という意味です。 |
あさっぴーとスウォンにカジャ!!をご覧いただきまして誠にありがとうございます。 안녕하세요! 旭川市では雪が降ったとお聞きしましたが,皆様いかがお過ごしでしょうか。こちら水原市では,秋真っ只中です。 水原市にもソウルにもイチョウの木が至る所にあるのですが,だんだん黄色く色づき街中が美しい風景になっていっています。 今回は水原市の大きなイベントの1つである水原華城文化祭についてのレポートです。今年は10月8日(木)~11日(日)までの4日間開催されました。 私とあさっぴーがお世話になっている国際交流チームでは,毎年各国姉妹友好都市や関係都市に招待状を送ります。 そのため水原華城文化祭の直前や開催期間中は,準備や招待客のアテンドで大忙しです。
事前に 開催期間中の各国招待客の通訳アテンドスタッフへの 事前説明会が行われました。 今年は16カ国156名の招待客が訪問し,そのために16名の通訳・案内スタッフが集められました。 私とあさっぴーもこの事前説明会に参加させていただいたのですが,英語・中国語・日本語の担当がおり,どの国の担当もとても流暢に外国語を話します。 たまに大学等で英語や日本語を勉強したことがある韓国人に出会うのですが,あまり途切れることがなく会話ができる方が多く,韓国は語学のレベルが高いといつも感じます。
水原華城文化祭オープニングセレモニーいよいよ水原華城文化祭の始まりです。 私もあさっぴーと一緒にかけつけました! 会場へ急ぐ途中,華虹門の前にある川はこのようにライトアップされており,私たちも思わず足を止めて見とれてしまいました。しかしこの後道に迷い色々な人に尋ねながら向かうのですが,最終的に1人の男性が困っている私達を見かねて一緒に会場まで歩いて連れて行ってくれ,水原市民の親切心に助けられました。 いつも国弓体験が行われているこの広い敷地には特設ステージが設けられ,多くの見物客で賑わっていました。 まるで夏フェスのような会場ですが,この写真で見てもわかるとおり,特設ステージの後ろに城壁や門があり, ここは世界文化遺産の中なのだということがわかります。
オープニングセレモニーでは,各都市の代表からメッセージが届き, 韓国のバンドがステージを盛り上げたり(子どもからご年配の方までノリノリでした), 最後には花火が上がりました。 花火終了後は道路が渋滞して帰るのが大変でした。
<水原華城文化際2日目>次はお昼の水原華城文化祭の様子です。 水原行宮の入口がある広場から入ると,いろいろな体験コーナーや地方の特産品のブースが並んでいます。試食もあり,済州島のチーズがとても美味しかったのが印象深いです。 下の写真は,伝統音楽を交えながら子どもたちに昔話を聞かせている様子と子ども図書館と一緒にする韓屋村作りの様子です。
○昔使用されていた建設道具も展示されていました。 유형거(ユヒョンゴ) 説明:牛2匹が引っ張り,車輪が丈夫で石材や木材を積みおろすのに便利な車。平衡が維持されて,力をあまり入れなくても良いように考案された。 거중기(ユヂュンギ) 説明:現代のクレーンのように滑車の原理を利用して重たい物を持つのに使った機器。 茶山(다산:タサン)という韓国の有名な学者が作ったもの。
この거중기により,40斤の力で25,000斤の重さを動かせるという原理を説明し,建設経費を4万両削減させたと言われています。 ○カンナ体験 ○水原華城の絵が入った木版と使った拓本体験もありました。
○うちわ作り 日本でもおなじみのうちわですが,韓国のうちわもきれいな絵が張ってあり素敵ですね。
○テコンドー公演 韓国ではメジャーなスポーツであるテコンドー。私が住んでいるアパートの近くにもテコンドー教室があり,たくさんの子ども達が通っています。今ではダンスを取り入れたテコンドー公演もあり観客を楽しませています。 この日初めてテコンドーを目の当たりにした私達ですが,キレの良い技とダンスに夢中になってしまいました。 私のカメラが捕らえた,テコンドー少年の足が当たる瞬間です。 〇テコンドーに感動した後,歩いていると突然現れた役者さん達が松の木の前で何か訴えていました。 迫真の演技をする役者さん達の後ろでは,紐にくくり付けた袋を取る人々が見えます。
○私とあさっぴーも松の木から袋を解いてこの袋をいただくことができました。 帰って中身を見てみると。。 中には黒豆と,正祖(정조)大王からのこのような言葉が書かれていました。 “干ばつによる凶年で苦労がたくさんだ。国民たちを平等に注意してよく見ることができなかったという間違いは大きい。しかし,この木々は私のお父様のために植えた木であるから,この炒めた大豆を取って食べ,どうか松の皮は剥かないように。“ 最後にあさっぴーと写真撮影をしていただきました!
○水原華城文化際では,華城行宮の中も見学できます。 下の写真は王座で,後ろにある絵は“日月五峰図”といい,太陽は王を月は王妃を表していると言われています。どの王宮にも,王座の後ろにはこの絵が掲げられているそうです。 私もソウルにある景福宮と昌徳宮で見たことがあります。
○飲食コーナーでたこやき屋さんを発見。 その前を歩いている女性が飲んでいるのはココナッツジュースですね。 韓国の色々な地域に行きましたが,お祭りや屋台でこのようなココナッツジュースをよく見かけます。
○돼지 족발(豚足)と순대(スンデ) 豚足は日本でも食べられますが,スンデはソーセージのように腸に詰め物をして蒸した食べ物で,日本人の中では好き嫌いが分かれるようです。私も水原市長に「スンデを食べないと韓国に来たとは言えない!」と言われ,職場の食堂で出たスンデを少し食べてみましたが,でんぷんで作った麺が詰められていて不思議な食感でした。作られたお店によって味や食感が違うと思いますが,思ったより食べやすかったです。
○福井市のゆめまるくんと。 福井市は毎年この水原華城文化祭で浴衣を着る体験を提供しています。福井市も水原市の友好都市で,旭川市のいとこのような存在ですね。旭川市も,昨年はヨーヨー釣りなどの日本の縁日体験を提供しました。また,旭川市からはそば同好会の方々が来てそばを提供することもあります。そばは長蛇の列ができてすぐになくなってしまうそうです。
○水原華城のゆるキャラ?? 頭が水原華城の城壁でできている,“水原華城訪問の年”と書かれたタスキをしたマスコットに出会いました。来年2016年は水原華城訪問の年で一年にわたり祝祭・公演・スポーツ等色々な行事が開催されます。 一緒に写真を撮った後,あさっぴー達を持ったまま走って逃げようとしたので,慌てて追いかけるという事件も発生しました。
○また子ども給食センターのブースでは,子どもの成長に合わせた塩分や糖分の適正量などを紹介していました。 ○満1-5歳 適正基本量 食品中のナトリウム&糖 塩 1.0g トマトケッチャップ 30.3g コチュジャン 12.1g 白菜キムチ 30g カクテキ(大根キムチ)20g たくあん35g 食事の内容や調味料が日本とだいぶ違い,幼少のころからキムチやカクテキ,コチュジャン等を食べていることが興味深いですね。話によると,子どもの頃はやはり辛いものが食べられないそうです。成長していく中で,韓国の生活習慣に慣れていつの間にか辛いものが食べられるようになっていくという話を聞きました。もちろん,韓国人の大人でも辛いものが苦手な人がいます。
○全国料理競演大会 こちらのコーナーでは,シェフが腕を競い様々な美しい韓国料理が並べられていました。 来場者が投票するようになっているのですが,どれも美味しそうでした。 ○また会場の広場では,たくさんの子ども達が凧をあげていました。凧の形も韓国の独特なものなので,しばらく見とれて韓国文化を感じていた私達でした。 ○韓国の街中でよく見かける街路樹。この四角いカットが面白いですね。
あとがき韓国では秋のお祭りが多いです。10月9日は“ハングルの日”で祝日となり,また秋の収穫に合わせてでしょうか,安東国際タルチュム祭りやソウル世界花火祭り,国際ジャズフェスティバル,地方だと全州ビビンバ祭り, 襄陽松茸祭り, 横城韓牛祭り,鮭祭りなど韓国内の様々な場所でお祭りやイベントが行われます。韓国に訪れる際にこの期間を選んでみても良いかもしれません。古城でも伝統文化体験やナイトツアーがあるなど,普段はない特別な行事が色々な場所で行われているため,韓国の文化に触れられる良い機会だと思います。 |
あさカジャ!!(あさっぴーとスウォンへカジャ!!) Vol.5H27.10.20 ※カジャ!は日本語で「行こう!」という意味です。 |
あさっぴーとスウォンにカジャ!!をご覧いただきまして誠にありがとうございます。 안녕하세요~. 水原市では朝晩冷え込むようになってきましたが,皆様いかがお過ごしでしょうか 韓国の暖房といえばオンドル(床下暖房)ですね。オンドルはとても暖かく快適だと聞いたので,早く出番が来ないかなと楽しみにしています。 さて今回は,水原市国際交流センターの「韓国文化・マナー講座」に参加した様子と,「水原市政策フォーラム」また水原市にある「韓国民族村」についてのレポートです! 1 水原市マナー教育センターにてこの美しい韓屋が今回韓国の文化体験をさせてくれる水原市マナー教育センターです。私達日本人と中国・アフリカ・メキシコ等,国際色豊かなメンバーで参加しました。 センターに入るとさっそくチマ・チョゴリを着た女性が出迎えてくれました。 まずは韓服に着替えて説明を聞きます。男性は淡い水色のパジ(ズボンの意味)とチョゴリ(上着),女性は赤いチマ(スカート)と黄色のチョゴリでした。韓服は昔,身分・技能・性別・年齢により素材や色・装飾等が違っていたそうです。 最近では実用性を兼ね備えた生活韓服があり,お洒落着として着て歩く人もいます。 最初に 韓国式のお辞儀を習いました。
男性のお辞儀 合わせた両手を胸の高さまで上げ,そのまま両手を床に下ろしながらひざまづき,両手を下につく。 頭を手の甲につけてお辞儀をする。右足立ち膝をしてから立ち上がる。 女性のお辞儀 両手を合わせて目の高さまで上げ,頭を下げ気味にして目線は足元に向ける。 両膝を曲げて座り,上体45度曲げお辞儀をする。 慣れない様子でお辞儀をする各国男性陣。簡単そうに見えても,なかなかすぐには習得できないものです。私も韓国式の女性のお辞儀をこの後やってみたのですが,顔の近くで手を組みながら立ちひざをするという初めての動作をスムーズにこなすことができませんでした。
次は韓国伝統お菓子作りです。 お菓子の生地を少しずつちぎり,型にはめ込んでいきます。 完成したものがこちらです。 味はきなこと少し生姜風味で,他の国から来た参加者にはなかなか理解しがたい味だったようですが,私とあさっぴーは美味しくいただきました。
次は韓国のお茶の入れ方です。 まず容器を温めて。。。 お茶を入れる順番を指導されています。 先ほど作ったお菓子と一緒にいただきました。 味は薄めですが,日本のお茶と変わらず美味しかったです。
2 水原市 政策フォーラム水原市では「開かれた政策フォーラム」として,一体水原市庁ではどのようなお仕事をしているのか,実際に働いている職員が各部署ごとにブースでPRする行事があります。 この日は多くの市民の方が訪れており,それぞれの部・課のブースを見て回っていました。 水原市国際交流センターのブースでは,水原市と姉妹都市提携をしている他都市が紹介されており,旭川市からの寄贈品も置かれていました。 文化センターのコーナーでは,好きな言葉をその場で書いて缶バッヂを作ってくれます。 私達も作ってもらいました!私はこれを毎日カバンに付けて歩いています 「아삿피와 수원에 가자 (あさっぴーとスウォンへ行こう)」 と書いてあります。
韓国の伝統茶ハスの葉茶の試飲もありました。 下の写真に大きなお花が2つ入ったお皿がありますが,これがハスの葉茶です。ダイエットや美肌に効果があり,楊貴妃も飲んでいたと言われています。飲んでみると,見た目と違い意外と飲みやすかったです。ハスの花は韓国各地のお城やお寺などで咲いているのをよく見かけます。
公園緑地課のブース 下の写真には直訳すると次のようなことが書かれています。 ○樹木園造成 専門家の直接参加で最上の位置選定と差別化されたコンセプト等を通した生態学的に価値ある空間創出で都心の中に快適な緑色都市の実現します。 ○夢見る遊び場 遊び場は人生を習う実験室であり健全な活動空間で、思う存分飛び回って想像力と創造力を増進させる遊び場に造成されます。※2018年までに20ヵ所造成 韓国には公園が多いと思います。運動器具が置かれていたり,造作物も遊び心がいっぱいでユニークな物がたくさんあります。 公園内で音楽が流れていることも多く,ピアノが置かれている公園もありました。そのピアノでカップルがクラシックを連弾で弾いているのを見て思わず聞き入ってしまいました。公園は単に子どもの遊び場ではなく,歩いたりベンチで休んだり,公園の周りで働いている会社員が昼食後の運動に来たり,すべての世代の人々の憩いの場となっているのがわかります。公園に限らず,ベンチ等の座れるものが置かれている場所も多いと思います。お話好きな韓国の国民性のためでしょうか。 水原市では,子ども達のアイディアを盛り込んだ公園もできるそうです。 浄水場のブースでは,どのように水をきれいにしているか紹介されており,微生物を観察することができました。 このように自分達のしている仕事を市民の皆さんに見せ,理解してもらおうという水原市職員さんの努力はすばらしいと思います。自分が住んでいる街とその仕組みについて知ることで,より親しみを持ってもらえそうですね。
3 韓国民族村水原市の郊外にある韓国民族村では,広い敷地内に韓国伝統家屋が多数展示されており,伝統工芸品の制作過程や伝統民族公演等も見学することができます。また韓国ドラマのロケ地としても何度も使われており,ドラマのパネル等も置かれています。 韓屋 北部・中部・南部・済州島で少しずつ形や特徴が違っています。北部の韓屋には寒いので一般的にオンドル(床下暖房)があり,済州島ではこの島特有の風・雪・雨に耐えられるように建てられていて,温暖な気候のためオンドルがないそうです。 北部~中部の韓屋 済州島の韓屋 伝統結婚式の公演 現在は西洋式の結婚式をすることが多いですが,ウエディングドレスを着た後に韓服を着て別室で家族だけで伝統的な儀式(폐백:ペベク)をするそうです。また中には韓屋や博物館等でこのような伝統的な結婚式を選ぶ人もいるそうです。 この部屋は「디딜방아:踏む部屋」と呼ばれており,稲の皮をはがすための道具が置かれています。 左端にある紐をつかんでこの道具の左端に乗り,シーソーの様に上下に動かして使います。
韓国で今でもよく見られるキムチが漬けてある壷。 田舎でも都会でも,住宅やお店の裏やベランダ・屋上などにこの壷があるのを見かけます。この風景だけは今も昔も変わらないんですね。 ちなみに,写真にある唐辛子も今でも至る所で干しているのを見かけます。少し田舎の方に行くと,一般の歩道に並べてあったりするので最初は少し驚きます。小さなことは気にしない韓国ならではの風景だと思いました。
제주도의 대문(済州島の門) 家を訪問してきた人に家の状況を知らせるための門です。 両側の石の穴に架けられた3本の棒に意味があります。 ・3本平行にある時 → とても遠くに行きました。長らく家が空きます。 ・一番上が斜めに置かれ,3本ある時 → 家に人が居ます。 ・1本だけの時 → 外へ出て行きました。 ・2本の時 → 仕事をしに行きました。夕方帰って来ます。
教育施設
韓国の伝統芸能タルチュム(탈춤)で使われるお面です。 タルチュムはお面(탈)を被って踊ったり演劇をしたりする歌劇のようなものです。 このお面は紙・木・ひょうたんで作られており,性別・身分・年齢等で表情や色が異なります。
私とあさっぴーが訪れた日は良い天候に恵まれ,韓国民族村の美しい風景に見とれてしまいました。 春・夏・秋・冬どの季節に来ても美しい景色が見られそうです。 韓国の文化に興味があり,昔の風景がお好きな方は,水原市に来た時にぜひ訪れてみてください。 <最後に>今年は9月26日から29日まで,韓国ではチュソク(추석)のため4連休でした。チュソクとは,日本で言うお盆のようなもので,この期間韓国の人々は実家に帰り,お墓参りをしたり家族で食事をします。そのため,地方へ行く交通機関は大渋滞となります。チュソク当日は27日でしたが,私達はこの日ソウルへ行きました。なぜならほとんどの韓国人は地方に帰っているため,都心は空いているとの情報があったからです。実際ソウルは普段ほど混んではいませんでした。どちらかというと,外国人を多く見かけたような気がします。この日は,韓国で大人気のアミューズメントパークも外国人しかいないという話を聞きました。ただ,普段やっているお店や施設もお休みであることが多いため,気をつけなければいけません。 雲1つない青空の下,ソウル市内にある城郭をトレッキングしました。9月に入ってから韓国内の至る所でコスモスが咲いていました。ちなみにコスモスは韓国でも「コスモス」と言います。 あさっぴーと私も韓国でチュソクの時に食べられるというお菓子をいただき,ささやかに韓国のチュソクの雰囲気を味わうことができました。 |